障害年金サポートネットささき

「障害年金を申請したのに、不支給の通知が届いた」
「生活は明らかに大変なのに、なぜ認めてもらえないのだろう」

そんな疑問を抱く方は少なくありません。
実はその原因の多くが、診断書の内容と実際の生活とのズレにあります。

障害年金の審査では、本人の思いや生活の困難さよりも、医師が作成した診断書の記載が最も重視されます。どれほど誠実に申請しても、診断書に実態が十分に反映されていなければ、審査で不利になることがあるのです。

診断書は「審査の中心」。受診状況等証明書・申立書よりも重要

障害年金の審査でチェックされる主な書類は以下の3つです。

• 受診状況等証明書

• 病歴・就労状況等申立書

• 診断書（医師が作成）

このうち最も重視されるのが、診断書です。
診断書には、発病からの経過、現在の症状、日常生活での制限の程度が細かく記載されます。

たとえば
「入浴や食事は一人でできるか」
「金銭管理や買い物は可能か」
「人との関わりや外出の頻度はどうか」
といった項目があり、これらが障害等級の判断材料になります。

つまり、「診断書の記載内容＝審査結果」といっても過言ではありません。

【事例】実際の生活と診断書のギャップで不支給になったケース（架空）

Aさん（うつ病・架空の事例）は、長期療養の末に障害年金を申請しました。
診断書には「就労不可」と書かれていたものの、「日常生活はおおむね自立」と記載されていました。

実際には、買い物も外出も一人では困難で、家族が常にサポートしていたのですが、診察時にうまく伝えられず、医師が「自立」と判断してしまったのです。

結果は不支給。
その後、「病歴・就労状況等申立書」で生活の実態を丁寧に補足し、再請求によってようやく受給が認められました。

このように、診断書と生活実態の食い違いは不支給リスクにつながります。

診断書を作成してもらう前にできる3つの工夫

申請を進める際、次のポイントを意識しておくと安心です。

1. 生活の記録を残しておく
   できないこと・困っていることを日々メモしておくと、診察時に正確に伝えやすくなります。

2. 診察時に「平均的な状態」を伝える
   　たまたま調子が良い日だけを基準に話すと、生活の困難さが伝わりません。

3. 「病歴・就労状況等申立書」で補足する
   　診断書では表現しきれない部分を補う重要な書類です。生活の様子を具体的に書くことで、審査側の理解が深まります。

不安を感じたら、専門家に「書類の確認だけ」でも相談を

障害年金の制度は複雑で、初めての申請では戸惑うことも多いものです。
特に、診断書や申立書の内容が自分の生活と合っているかどうかを判断するのは難しい場合があります。

「障害年金サポートネットささき」では、LINE・メールによる全国対応で、匿名のご相談も可能です。
完全テキスト完結型のため、外出が難しい方でも安心してご利用いただけます。

まとめ

• 障害年金の審査では診断書が最も重視される

• 診断書の内容と実際の生活にズレがあると、不支給の原因になる

• 記録・伝え方・補足書類の3点で準備を進めることが大切

診断書は、障害年金申請における「鍵」です。
自分の生活の実態をしっかり反映させることで、より納得のいく申請につながります。

※本記事は、noteで反響をいただいた記事をもとに加筆・再編集したものです。

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※本記事は一般的な情報提供で、医療行為の助言や結果の保証をするものではありません。最終的な判断は公的機関の審査によります。